友人がこの度めでたくノベルゲームを出した (Lavender Quartz 境界秤動 は Steam にて好評発売中!!) のだけれど、自分としてはノベルゲームはあまり遊ばないジャンルなので、これを気にいろいろやってみるか〜と思ってまずは大手の Fate/stay night を触ってみている。ちょうど1年前に Steam でリマスター版が出たばかりので、たまたまではあるがちょうどいいタイミングだったのかもしれない。
Fate というコンテンツは Fate/Zero のアニメと小説、FGO、あとなぜか Heaven’s Feel の劇場版を見ているが、大元となるノベルゲームはやっていなかった。
いまは1周目のルートが終わったところ。既に16時間やっているのだが、3周分のルートがあるらしいので、このままだと単純計算で全部で50時間かかるし、噂によれば70時間ぐらいかかるらしくてマジ?まあちょびちょびやります。
タイガー道場という、バッドエンドをおもしろおかしく振り返るコーナーががとても良い。バッドエンドというのはそもそも「踏んでまわるぞ!」というモチベーションの先にある存在のはずだから、そこでおもてなしをしてくれるのは嬉しい。他のゲームだと「なんだったんだ今のバッドエンド」って感じるようなしょうもない分岐も、本作においては道場ひとつで意義を獲得できている。バッドエンドがあるゲームにおいてはやり得としか思えないこの仕組みだが、あまり現代に継承されているように思えないのは気のせいだろうか?
また、印象深かったのがセイバーの最期の演出。聖杯戦争に勝利したセイバーはアルトリア王としての時系列に戻り、眠るように死を迎える。
ラストシーンとしての感慨とかではなく、もっとミクロに、文字通り「永く眠るように」安らかに息を引き取る様子が良いなあと思った。自分はロングスリーパーで、寝るのが好きで、この前の夏休みも半分ぐらい寝ていた。だから自分が死んだときは「これでいくらでも寝れるよ、良かったね」と思ってほしい、と思った。火葬の際には良い枕を入れてくれると嬉しいな。