GLOXINA Blog

2025-08-10
ToHeart


少し前にリメイク版の ToHeart をクリアした。発表から楽しみにしていて発売日 (2025-06-26) に買ったのだが、保科智子とかいう気難しい女に話しかけるハードルが高いせいでしばらく起動しない期間があったので遅くなった。当然ながら最後まで進めたらいい子だったけど。

地味にすごいのが、テキストの表示位置として近年よく見られる下部表示と昔ながらの全画面表示 (オリジナルはこちら) を切り分けられる。スクリプトに改ページ制御が2種類あるのかな。

デフォルトだと下部表示だが、自分は全画面表示が合っていた。下部表示の数行ごとの表示だと、前後の文脈がどうだったかが気になってバックログを見返す操作がよく挟まるのだが、全画面表示だとある程度まとめて表示されるのでストレスが少ない。また下部表示だと文章とキャラクターを同時に見るのが難しいのだが、全画面表示だと視線が中央付近に寄るので楽。

どうして文章表示っていつの間にか下に寄ってしまったんだろう。調べたけど以下の記事が見つかるぐらいだった。 (他の記事も興味深いのでおすすめ)

歴史を紐解いてみると、国産アドベンチャーゲームのはしりである『表参道アドベンチャー』やそれ以前の海外の先行作品がそうであったように、真っ黒な画面いっぱいにテキストを表示し、状況を描写することからこのジャンルはスタートしている。しかしやがてグラフィックを画面の上部に、テキストを下部に表示するタイプの作品が主流となり、全画面表示タイプはいったん歴史の片隅に追いやられた。
これを復活させ、今日知られるノベルゲームのフォーマットの確立に一役も二役も買ったのが、1992年にチュンソフト(現スパイク・チュンソフト)から発売された『弟切草』だ。
そんな全画面表示ノベルゲームだが、決して主流のジャンルではない。人気作・話題作が出づらいということだ。多くの人がキャラクターグラフィックがよく見えるタイプのノベルゲームを望んでいることは否定できない。
ノベルゲームの構造と演出 画面構造1「全画面表示」 - アライコウのノベルゲーム研究所

全ルートやったけど、長岡志保さんが好きでした。思えば ToHeart2 でも十波由真というお転婆悪友ポジションの子にメロっていたので、人の好みというのはなかなか変わらないものですね。マルチも萌えの権化すぎてすごかった。これでオリジナルは CV 堀江由衣なんだから一世も十世も風靡するわ。ちなみに ToHeart2 は昔プレイしてかなり好きだったけど、だからといって ToHeart までやろうとは思わなかった、なんとなく。

それにしても (フル 3D リメイク + フルボイス撮り直し) で3000円は安すぎる。ぜひ ToHeart2 同様の形式でリメイクを頼みますと言いたいところだが、開発元のアクアプラスが最近ぐらぐらしているのでどうなることやら。

「Feeling Heart」名曲すぎる……